新生児が蚊に刺されたけど大丈夫?日本脳炎の感染と予防

特に新生児の虫刺され(蚊)では、日本脳炎の心配をする方も多いですね。

「蚊を介した恐ろしい病気」というイメージの日本脳炎。

まだ予防接種を受けていないため、感染の可能性があるのでは?と心配になるのも分かります。

 

しかしまず感染・発症することはありませんので、過剰に心配する必要はありません。大丈夫です。

 

だたし、日本脳炎はいまだに毎年感染者が発生している疾病でもあります。

正しい情報と予防について、ぜひ知っておいてください。

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【出典・参照】日本脳炎とは|国内感染症研究所ブタの日本脳炎ウイルス感染状況2014発生動向調査年別報告数一覧発生例

日本脳炎とは

日本脳炎は蚊を媒体とする日本脳炎ウイルスによる疾病です。

1999年から2011年まで、毎年(1~10名)感染者があります。
日本脳炎ウイルスを持った蚊は毎夏発生しており、感染の機会がないわけではありません。

 

日本脳炎は、増幅動物(ブタ)を吸血した蚊(日本ではコガタアカイエカ)が介することで感染します。

一番の増幅動物はブタですが、日本脳炎ウイルスの感受性を持つ動物は他にも

  • ヒト、ウシ、ウマ、ヤギ、イヌ、イノシシ、キツネ、マウスなどの哺乳類
  • サギ、シチメンチョウ、ツル、ガンなどの鳥類
  • トカゲなどの爬虫類

がいます。

 

日本脳炎の感染地:主に西日本で発生

実はほとんどのブタが日本脳炎ウイルスを持っており、
特に南の地域になるほどそのパーセンテージは大きくなっています。

 

過去(近年)の感染地も西日本(関西以南)がほとんどです。

近畿:三重県、京都府、兵庫県、大阪府あるいは滋賀県
中国:岡山県、山口県
四国:徳島県、高知県
九州:長崎県、熊本県、福岡県
沖縄県

 

関西以北となると、2008年に
愛知県あるいは奈良県での発生が1件、
茨城県での発生が2件あります。

 

発症率はとても低い

しかし感染者のほとんどは未予防接種者、高齢者です。
近年1歳未満の発症例はありません。

また、感染しても発症するのは100人~1000人に1人という発症率で、
大多数は無症状です。

ということは、日本脳炎「感染者」は、発生例以上にいると推測できます。

 

つまり最終的に心配になるのは
感染するかしないかではなく、発症するかしないかということ。

その発症率は1%以下と可能性はかなり低いのです。

 

ウイルスを持った蚊は結構いるのかも

実は、イヌの日本脳炎感染について、
全国の飼い犬の4匹に1匹が日本脳炎に感染しているという調査結果があります。

 

2007年山口大学-前田健・准教授らの調査

前田教授(獣医微生物学)らは06~07年に47都道府県の動物病院にかかった犬652匹の血液をとり、日本脳炎ウイルスの抗体ができているか調べた。その結果、25%に抗体があり、感染していた。

地域別では、四国が61%で最も多く、次いで九州が47%だった。ほかは中国26%、近畿23%、関東17%。市街地で24%、住宅地で21%の犬が感染、室外犬は45%、室内犬も8%が感染していた。

感染したイヌが発症した例は報告されていません。

※感染したイヌやヒトからは蚊を介しても感染しません。

 

この調査結果から分かることは、日本脳炎ウイルスを持った蚊が
関東や市街地、住宅地、室内(おそらく感染は室外)まで存在しうるということです。

ウイルスを媒介するコガタアカイエカは平均2km(最大10km)移動するとされています。

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蚊に刺されて日本脳炎になることはまずない

少し不安を煽るような情報になってしまいました。

しかし以上のことから、発症についてはほとんど
心配がいらないということが分かったのではないでしょうか。

 

もし刺されたとしても、発症するのは1%以下です。

特に関東以北にお住みの方や、養豚場が近くにない方は
まず心配しなくても大丈夫と言えるでしょう。

 

西日本

注意をしておきたいのは、西日本の方です。

 

ブタだけでなく、イノシシもウイルスキャリアが確認されています。

前述の山口教授の調査で、和歌山県の野生イノシシの83.3%が日本脳炎の抗体を持つことが分かりました。

また兵庫県では六甲山・芦屋・西宮のイノシシも抗体を持つと注意喚起されています。

 

養豚場やイノシシ繁殖地域、山間部の近く(半径2km以内程)にお住みの方は
虫除け対策や、実家なら里帰りしないなど注意をすると良いでしょう。

近くに養豚場などがない方は、それほど心配することもありませんが、
イヌの例でも分かるようにウイルスを持った蚊は想像以上に存在しえます。

特に西日本の方は、虫除け対策などをしっかり講じておきたいですね。

 

赤ちゃんの日本脳炎の予防は虫除け対策と予防接種

新生児の日本脳炎予防は、蚊への対策しかありません。

家に蚊を入れないようにする
蚊を駆除する

  • 虫除け…置型、吊り型、蚊取り線香など
  • 網戸をしめる、窓を開けない

蚊に刺されないようにする

  • 蚊帳をかける
  • 白い服を着せる
  • 長袖、長ズボンを着せる

など。

 

予防接種を受ける

そして、少し大きくなったら予防接種を受けるということがとても重要になります。

 

日本脳炎ワクチン接種期間は、生後6ヶ月以上13歳未満となっています。

一般的には3歳以上ですが、

特に西日本や、養豚場やイノシシ繁殖地域が近くにあり
ハイリスクと思われる方は、生後6ヶ月からの早期予防接種をおすすめします。

 

接種するかしないかということが問題になってもいますが、
今回ご紹介した情報をみると、予防接種の重要性が見えてくると思います。

自宅の環境は大丈夫でも、西日本、養豚場やその近く、
山などに出掛けたときに感染する可能性が高くなってしまいます。

数少ない子供の日本脳炎発症例も、ワクチン未接種者です。

予防接種を受けることで、元から低い発症率の日本脳炎をさらに低めることができます。

からだの健康 / 乳幼児 / 子育て・子供

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姪っ子の叔母

姪っ子の叔母

による記事。★20歳。姉(27歳)と子供や親に関する記事を書いてます。他の記事も見てね。